学校のテストに思うこと
小学校、中学校、高等学校で行われるテストでは、主に記憶力を問う試験に偏りが見れると思っています。
多くの教科では単純に暗記をしないと答えられない問題が多く、どうしても記憶力の高い人が有利になります。
また、数学では覚える公式は多くないので、その公式を応用できるような理解力の高い人が有利になります。
子供の頃はテストの成績が良い人が頭の良い人だと思っていましたが、大学に入るとそんなことよりも鋭い指摘が出来たり、柔軟な対応が可能だったり、リーダーシップを発揮して物事を勧められる人たちが、頭のいい人なんじゃないかと思うようになりました。
実際に社会に出ると、ほとんどの人は学校で覚えたことを直接活用することはないですし、物事を完全に暗記する必要性も無く、必要に応じて調べれば良かったりします。
ITが発達した現在では、必要な情報を調べて活用する能力の方が必要だったりします。
成績の良い長男と通信教育
我が家では小学生の頃は、学校の成績に問題があれば塾に入れるかを検討、成績に問題がなければチャレンジやZ会といった通信教育による復習でカバーする方向で対応していました。
長男は学校のテストではほぼ100点を取ってくるので、通信教育を受講させていました。
最初はチャレンジタッチをやっていたのですが、小学4年生の終わりごろに説明動画をスキップできないのが面倒なのと内容が簡単だから別のにしたいというので、Z会の冊子タイプに変更しました。
その後、小学6年生の夏ごろに部屋が散らかっていたので片づけを手伝っていると、Z会の冊子があったので目を通してみると・・・・
全然、手を付けてないじゃん・・・
今月分どころか、過去半年分以上もほとんどやっていない状態でした。
毎月のテスト提出があるので、それは催促されるからやっていましたが、それ以外はほとんど手を付けていません。
僕もやってくれていると思っていたので、「今月分は終わった??」ぐらいは聞いていたけど、しれっと「やった~」と嘘をつかれていました。
親バカかもしれませんが、長男は記憶力と理解力が高い印象があり、そういった子は学校の授業を受けているだけで、公立小学校のテストぐらいなら100点を取れてしまうんでしょうね。
そのため、子供が通信教育を全くやっていないことに気付けませんでした。
悪夢再び
やらなかったZ会については中学入学までに消化してもらいましたが、もう通信教育はさせられないなぁと思いました。とはいえ、塾にも行きたくないようなので、当面はどれぐらい勉強したかわかるスタディサプリを行うことになりました。
そんな中に迎えた最初の中間テストでは、学年5位という好成績を収めました。
ですが、中学生になると学習内容も難しくなっていきますし、周りの子どもたちも塾に通ったりして勉強を始めます。
一方で長男はテスト前にスタディサプリを30分ぐらいやって、「凄い勉強した!」と得意げになっている状況なので、1学期の期末、2学期の中間と回を重ねる度に成績は落ちていきました。
その後、長男が問題集が欲しいというので、言われるがままに1万円分ほどの中間期末対策問題集を購入しました。
成績が落ちたことで、2学期に向けて準備をしてくれていると期待したのですが・・・
2学期の期末テストが終わった時に買った問題集を見たらほとんど手を付けてませんでした・・・
もう嫌だ・・・
Z会の時と同じじゃないか・・・
記憶力と理解力が良いことの弊害
長男は成績が落ちたといっても学年で12番程度なので、全体から見たら好成績と言えます。
ほとんど家で勉強していないのに、その成績を取れるということは授業を真面目に受けているはずなので、その点は素晴らしいと思うのですが、自分の記憶力と理解力に頼り切った方法だと、3年生になるまでにズルズルと順位を下げて行くんだろうなと思いました。
僕は学校の順位がどうこうよりも、これまで勉強で努力してきた経験がほとんどないことが気になりました。
社会に出て、それなりの収入を得ようとすると、多くの人は努力をしないと結果が出ませんし、努力したからといって結果が出るものでもないです。
記憶力と理解力が高いのは有利には働きますが、自分の長所を有効活用する努力は必要になってくるんですよね。
自分が小中学生の頃は、成績の良い人を羨ましく思ったりもしましたが、こういった弊害があったりもするんだなと親になって知ることが出来ました。
まだ中学1年生なので、社会に出るまでに努力出来るようになって欲しいなぁ・・・